ホラー云々よりもシンプルに人間ドラマ、アート作品としての側面を強く感じた。
家族の不和と愛情はベルイマンの「叫びとささやき」
あの不穏な音と犬の使い方は三池の「オーディション」
あのグラスの動きはタルコフスキーの「ストーカー」から継承している。
タランティーノのようなサンプリング映画とはちょっと違って、まんま拝借したというよりは、自分の物語に必要だったから取り入れたわけで、完全に自分のモノにしているように見えた。
あとシンプルに逆光のライティングはどれも最高で「東京リベンジャーズ」並に髪色の美しさを写せていたと思う。