まっきー

ヘレディタリー/継承のまっきーのレビュー・感想・評価

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
3.7
2018/11/7 ユーロスペース Fan's Voice試写

シルクサテンのような光沢だけど逆撫でするとザラつくヴェルヴェット。ホラーというよりシャイニング。恐怖や狂気もどこか美しい。いびつな親子関係、さらりと語られる壮絶な家族の過去、不幸な事故などを、不気味な音楽で煽り立てたりせずに巧妙なカメラワークの美しい映像と役者の緻密な演技で繊細に描き出す。微かながら意図的に漏れてくる違和感を漏らさないよう気が抜けない。トニー・コレットとアレックス・ウルフの演技も説得力があって、緊張感を維持しながら、異常なのか幻想なのか気持ちよく翻弄してくれた。
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