Yoko

ヘレディタリー/継承のYokoのレビュー・感想・評価

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
4.3
自身がこれまで経験したシチュエーションや自宅の模型を作成するミニチュア作家”アニー”の母が亡くなった。
秘密主義で掴めない部分が多かった彼女の死が、アニーの家族に波紋を呼ぶ…。


いやーよくできてますよこれ!
これは面白い!
タイトルを明示するとそれはまたそれなので伏せることにするが、昨年公開のアレに似た構図、つまり鑑賞してみて初めて分かる映画。
で、昨年公開のアレについてはテーマが矮小化したことで面白さがスケールダウンしてしまったように思えるが、今作はいい具合に昇華されたんじゃないか。
公式HPのネタバレページでは、今作にインスピレーションを与えた作品の数々が並んでいるが、僕自身はダーレン・アロノフスキー作品の影響を強く感じた。
これまた今年公開された『マザー!』で実力を改めて見直されたのだが、もしアロノフスキーがホラー映画を作るとしたら『ヘレディタリー』になるのではないかと想像せざるを得ない。
オープニングシークエンスとラストショットが最高にクール!
今年の奇作枠かな。
Yoko

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