空蝉チャン

ヘレディタリー/継承の空蝉チャンのネタバレレビュー・内容・結末

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

ミッドサマー劇場鑑賞を翌日に控えた今、予習としてこの映画を観る。
この映画、ホラー映画であってギャグ映画でもあるように感じてしまった。
多分そう感じてしまったのは文化の違いによるものなんじゃないかなと思う。

だって、終盤の兄の背後に誰かいる気配を感じるという1番盛り上がるシーンで背後にいるのが「天井に忍者みたいに張り付いてる母親」なんだよ?
え、今までめっちゃ怖い空気壊さずに100分くらいやってきたのにここでその演出入れる?って感じで、その後結末に至るまでずっとギャグだった。

母親がギーコ、ギーコとだんだん速度を速く、自らの首を切るシーンも、あれ最初めっちゃ長い糸ようじで歯の隙間掃除してんのかなとか思っちゃったもん。
そう思うともうダメで、その後兄が飛び降りた後に、首の肉を切る鈍い音から、恐らく骨を切る鋭い音に変わるんだけど、もうなんか歯を磨く音にしか聞こえなくて。
果たしてそう感じてしまう私が悪いのか、そう感じさせたアリアスターが悪いのか、分からない。

1番最後「ペイモン万歳!!!」で終わるのもダメだった。
日本でああいう演出やったら十中八九視聴者は「厨二病だ、、、」ってなるよね?
ここに関してはしょうがない。
外国ではあれが戦慄するほどの恐怖なのかもしれない。知らんけど。
けれどここのシーンに関してはまだ余地があると思っていて、もっと全編通してカルト宗教の演出を出すべきだったと思う。
そうじゃないと受け入れ難い。
最後にペイモン万歳!とか言われて裸体の人々が祈っている様観ても、君らどこから来たん?としか思えない。
(この裸体で兄に宿ったペイモンを祝福する人々は、多分劇中で家族に対して色々策略を仕掛けてきてはいたんだろう。そうであって欲しい。)

もう最後の演出のせいで急にギャグになってしまったのが、どうにも胸に収まりが悪い。
めっちゃ怖かったのになぁ、、、、
私怖がりだからホラー映画観る時は何回も何回も一時停止して、勇気出して観てるのになぁ、、、、、、、、、、、、、、
空蝉チャン

空蝉チャン