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究極のハピネスを求めてのtoraのレビュー・感想・評価

究極のハピネスを求めて(2017年製作の映画)
2.5
映像における自然の美しさはとにかく素晴らしい。
この2人もこれだけの労力と精神力で自分たちだけでやってきたことは本当にすごいし、誰しもにできることではない。

ただこの2人がこの旅から何を学んだのかは疑問。究極のハピネスを求めた結果は?
これだけの美しさと感動を与えてくれる自然は本当は、凄まじい厳しさをも兼ね備えている。だからこそ偉大なのだけれど、それを理解したのか。自然は厳しく、人の思い通りにはいかない。その自然を求めて旅をした割には、うまくいかないことに対して「できて当然、自分たちが旅をすることは皆んなが理解して当然」のような姿勢に違和感があった。
際たるは家族である犬への配慮、思慮のなさ。徹底した自分達目線。
経験したことやろうとしたこと、やったこと全ては本当にすごいことなだけに、余りに残念。
でも、その無鉄砲さがなければここまで出来ないのだろうけど、でも命を失いかねないほどのリスクをかけてやることかは人次第だと思う。
大人の都合で身近な動物や子どもは振り回される。自然も然り。幸せはいつでも気づけばあるのに、究極のハピネスを求めること自体が往々にして自分勝手なのかもしれない。自戒をこめて
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