つっちぃ

サタデー・フィクションのつっちぃのレビュー・感想・評価

サタデー・フィクション(2019年製作の映画)
4.0
《サタデー・フィクション》
太平洋戦争直前のスパイ達の攻防戦。舞台と現実が交錯しながら進む展開はモノクロ画面の非現実的な説得力と共に一気に惹き込まれた。個を押し殺し国家に翻弄される切なさを全編じっとりとした空気が覆う。"これが最後の芝居"というユー・ジンの大芝居が痛く滲みる。
女優とスパイ。どちらも嘘をつくのが仕事みたいな設定が効いている。交錯する場面転換でどちらのセリフか分からなくなるがそれも計算済みの事だろう。。コン・リーのカッコよさの影に控えめなオダジョーだが中島歩センセの佇まいを拝むだけでも本作を観る価値ありです。
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