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ダークサイドのblacknessfallのレビュー・感想・評価

ダークサイド(2018年製作の映画)
2.7
今やほっとくとセガール以上に増え続け追い付けなくなるケイジ映画潰し。

ケイジは事故で娘を亡くし傷心する夫婦の旦那。
ケイジ夫婦は心の傷を癒すため心機一転とばかりにモーテルを買取り経営することに。
開業準備中にケイジは倉庫にある隠し通路発見する。そこには恐ろしい秘密が😱💧

このパターンだと『悪魔が棲む家』系のオカルトホラーを予想すると思うんだけど意外なことに不気味なミステリーだった。
泊まりに来た客の女性が行方不明になりその後死体で見つかる。
そして捜査を担当する保安官に犯人だとケイジが疑われる。狭い田舎町だから警察署は出てこない。

この保安官が実に得体のしれない不気味さ放っていて、談笑したかと思うと突然詰問したり、思わせ振りにケイジを犯人だと匂わせたり実にいやな感じ。
その影響で娘を亡くす前から実は亀裂の入っていたケイジと妻の関係も徐々に荒んだものになっていく。ケイジのアル中、妻の薬物中毒も再発が兆しが。2人の間の空気が不穏で息苦しいものに。

いやな感じなのは保安官だけじゃなく、近所のダイムストアのオヤジも何かと嫌みな感じだし、モーテルの常連客はセックス中毒で毎晩娼婦を連れ込むトラック運転手に、部屋でプレイをするSMの女王様の娼婦と、どこか壊れた雰囲気でいやなオーラを放つ人ばかり。そして保安官がやたらと連絡を取りたがるモーテルの売り主も何かを隠しているかのような言動でケイジを不安を掻き立てる。

全方位にいやな人達に翻弄され、ゴリゴリ精神を削られる状況に痛めつけられる日々の中で事態は急転回を見せ、思わぬ結末を迎える。
日本の小説で言われる『イヤミス』と呼ばれるジャンルになるのかな?いやな人達、いやな事件、いやな真相、そういう雰囲気は良く出てたけどそれ以外何もなくてかなり物足りなかった、、笑

ケイジ映画だから出来はそんなんでもいいんだけど、我々ケイジ・マニアが期待するバカハイテンションのオーバーアクト、顔圧押しのパワープレイが殆どなかったから、普通の映画好きにもケイジ好きにもオススメできない映画だよ笑
唯一の見せ場は例の女性様のレズSMプレイを覗き見てフハフハするケイジの発情演技。呼吸が早まって変顔になってく様が強烈だった笑
モーテルの倉庫で見つけた恐ろしい秘密てのがこの宿泊部屋を覗き見できる状態になってるってことで、これが話のキーにはなってはいるけど、それ自体は他愛もないものだった、、

これよりNetflixの『あなたの知らない 卑語の世界』観てほしいね。1話20分前後で1つ卑語の歴史を紹介するケイジがナビゲーターのドキュメンタリー。
1話目の「Fuck」のオープニングで様々なFuckの使い方をブチキレバカテンション、リミッター外した高顔圧で披露するんだけど、これが本当に素晴らしい笑 清々しい気持ちになること受け合い!
特に「fuuuuucccckkkkk!!!!!!!!」と10秒ぐらい絶叫するのがオススメ😂
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