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Be With You 〜いま、会いにゆきますのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

市川拓司のベストセラー小説『いま、会いにゆきます』をイ・ジャンフン監督が舞台を韓国に移して再映画化したドラマ作品である本作は、1年前に最愛の妻を亡くしたウジンと、その息子のジホのもとに突如現れた、生前に「雨の季節に戻ってくる」と約束しこの世を去った妻のスアとの不思議な共同生活が描かれたものとなっているのだが、土井裕泰監督版の『いま、会いにゆきます』と比べると大まかなあらすじこそは同じだが、新たな登場人物やコメディ要素も多く含まれていて、映し出される映像から伝わる湿っぽさや繊細さの違いに違和感を覚えてしまったことは確か。ただ、やはり原作が原作だけに多少のアレンジが加えられていても心を大きく揺さぶる物語であることに間違いはないですし、前文で触れたコメディ要素によってシリアスな展開を見せた時の落差も感じられ、終盤がより一層悲しみに満ちていた印象を受けました。そして何よりもスアを演じたソン・イェジンの演技がとにかく素晴らしく、彼女が出演している他作品もぜひ観てみたいと強く思わされましたし、本作は観る価値は大いにありました。土井裕泰監督版も良かったが、イ・ジャンフン監督による『いま、会いにゆきます』もこれはこれで高評価。最後まで見入ってしまった。
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