中国を舞台に日中の3人が短編3作を作り、日本のアニメーション会社が製作するというちょっと変わった取り組み。ハイスクールのジャージとか、上海の旧市街など、中国の生活感がダイレクトに伝わってくる。(カセットテープで交換ボイスするのは中国のスタンダードだったのだろうか?昭和の日本でもやらなかったけど)一方で、恋愛への踏み出せなさや、家族への思いなど、極東という枠で共感できる部分もある。「秒速5センチメートル」が海外のアニメファンにもうけるのは、こういう感覚なのかなぁと思った。
日本のアニメが日本の素晴らしい風景を切り取ってくれるのと同様に、中国の素晴らしい風景をもっともっと切り取ってくれることを期待する。