詩季織々の作品情報・感想・評価

「詩季織々」に投稿された感想・評価

塚口サンサン劇場にて鑑賞。

『陽だまりの朝食』
 劇場で観たのはこの話を観るため。なんと塚口サンサン劇場では、来場者特典として「汁ビーフン」がもらえる! 粋な計らいだ。
 物語も、わざわざビーフンを配るだけあって食欲をそそられる内容。成長と共に変わっていった行きつけのビーフン屋の話を中心に、男の人生が語られる。中国では「焼きビーフン」より「汁ビーフン」が一般的に食されるようだ。油でカラッと揚げた目玉焼きがとっても美味そう! 同じ湯切りの描写でも、故郷の専門店と大都会のチェーン店とではまるで印象が異なる。湯切り一つで味の良し悪しを描き分けたのは驚いた。

『小さなファッションショー』
 理想の姉であろうとするあまり失敗してしまうモデルのお姉ちゃんの話。あまり中国色を感じない話だなと思ったら、監督は日本の方だった。
 新人に立場を奪われる焦りの中で挑んだファッションショーでは、モノクロの地味な衣装。自身を取り戻してからは情熱的な濃い赤のドレスといったように、自身の感情を表して衣装の色が変化しているのには、『パンチドランク・ラブ』(2002)を思い出した。

『上海恋』
 作品パンフレットがカセットテープの形を模しているのは、今回の話が由来。カセットを使った文通?が懐かしさを感じさせる。
 劇中で登場する中国語の表記には全て説明が無かったのでわからなかったが、小雨(シャオユ)が自身の名「小雨」と書かれた交換日記用カセットテープに対して「転晴」の字を書き足して「小雨転晴(良いことがあるよ)」と励ましの意味に変えたのは、お洒落な言い回しだと膝を打った。
 3本の中では最も素晴らしい作品。ポスト『君の名は。』と呼ぶに相応しい甘酸っぱい爆発力があった。幕引きの仕方も一番綺麗で心地良い。

 全体的にはどれも良かった。と言うか3作すべて感動で泣いた。素晴らしすぎる。優しい絵のタッチ、短時間に上手くまとめられた脚本、どこを取っても丁寧に作られている。
 ただ、だからこそ、終章の空港での場面には大変不満がある。なんであんな話を付け加えた⁉ 綺麗にまとまった物語をほじくり返してほしくなかった。特に『上海恋』! 『上海恋』の後日譚なんて観たくなかった……。終わり悪けりゃ涙も乾く。惜しいことをしたものだ。
mari

mariの感想・評価

3.3
何気ない日々の
いまになって初めて大切だと気付ける
時間と瞬間を紡いだ作品。

期待していた程の心の揺さぶりはなかったけれど
飛行機の中で観て、観終わって、
窓から見える空に深呼吸して、
大切な日々を頑張って過ごそうって
なんだか少し嬉しい気持ちに包まれた。
モモモ

モモモの感想・評価

3.1
出てくる食べ物が全部美味しそうな中国料理最高映画。
幼馴染という概念は国境を越えた憧れ。
主題歌が良いだけで「良い映画観たなぁ」みたいな気持ちになれる物ですね。
ビーフンの話が一番好きだった
普通にご飯の話が好きなんだろうな自分。
Fitz

Fitzの感想・評価

3.5
3部作、全編1時間半ほどの長さなので気楽に見られます。
どんどん話が展開していくというよりは、何気ない日常の生活を舞台に少ないヒントの中から見たものが味わい、解釈し、観賞後に余韻を残すといったタイプの作品です。

1部目は私にはちょっとわかりづらかった。ノスタルジーなのかな。
セリフが長くて無駄がないから、聞き逃さないように!と気合を入れて観てしまった分、味わえなかったのが残念。
時間は過ぎるけど、思い出は自分の中で残り、過去が今の生活を彩り..みたいな感傷に浸る話なのかな。

2部目は姉妹の話。恋も仕事も行き詰った主人公が何が大切かに気づき、自分を取り戻すみたいな話。こっちの方がわかりやすい。

3部目は切ないですねえ。10代の頃に好きなこの前で素直になれなかった。仕事に忙殺される中、ふと昔を懐かしく思う。甘酸っぱい。
mankichi

mankichiの感想・評価

1.9
中国舞台の短編アニメ×3
ビーフンの話、モデルの話、淡い恋の話
ビーフンはアニメで観ても全く美味しそうには見えないということがわかった。
momoco

momocoの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

衣食住と「変化」の話なのかな、と思った。

『陽だまりの朝食』
冒頭のビーフンの描写があざとい。もちろん、アニメーション作品では、食べ物の描写はあざとさがあるものが多いけれど、やけにキラキラ、つやつやさせて、よくわからないスローが入る。既にやっているだろうけど、もっと重力や香りまで伝わってくるようだといいな、と思う。
変な語り口調は微妙だったけれど、やけに細かな点に現実味のある作品だな、と思って観ていたら、監督の実体験をもとにしているそう。自転車で通り過ぎる憧れの女の子の話が良かった。
あとは、三つの作品の中で、以前と形は変わってしまったけれど、よりよく生まれ変わっていく姿が一番出ていたと思う。

『小さなファッションショー』
衣食住の話が合っているとすると、これは、少し庶民的な「衣」から離れている。だからこそ、昔着ていた赤いワンピースが物語の中では、重要だった。他の二つと比べると、土地との結びつきが薄い印象。
それならいっそ、ファッションの質の方にもう少し力を入れて欲しかったし、イリンの私服があまりにも変わらないので、違う服を着させてあげて欲しかった。スティーブは、動きがぎごちない。

『上海恋』
ポエマーで短気な主人公。もう少し、パンを大事に扱ってくれ。ラストは、仕事や街への向き合い方を観客に想像させる見せ方になっていた。
ストーリー自体は、観たことのあるような感じ。三作品の中では、一番背景や画面内の人物の配置にこだわって作られている作品に思えたので、そこが良かった。
シャオユって小雨って書くのとてもかわいい。シャオユが、お父さんに殴られるシーンは、音だけなのがむしろ怖かった。
一番驚いたのは、子供達の歩道橋を駆け上がるスピード。約3秒。
自己満足点 49点(3作平均)

新海誠作品でお馴染みのスタジオである、コミックスウェーブが中国を舞台に描いた3つのオムニバス映画です。
なので、まずは3つに分けて感想を書きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1.「陽だまりの朝食」
自己満足点 50点

大人がビーフンという料理をキーに子供や青年時代を思い出すストーリーで、描きたいことは理解出来て決して悪くなかったのですが、かなり短めに描かれていて大部分が主人公の語りだけで進めてしまったのがこの話で一番好きじゃない所でした。
新海誠も「秒速5センチメートル」で大半が主人公の語りで進めたので自分はそこがあまり好きじゃなかったのですが、残念ながらこれもキャラのバックストーリーを殆ど描かないので語りにイライラしてしまいました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2.「小さなファッションショー」
自己満足点 25点

はい、これはもう殆ど事故に近いです😥
まず、ヒロインが好きになれません。
妹や周りの人間との関係等をあまり描かなかった事もありますが、割りと自分勝手で周囲を振り回してる感じがして全然好きになれなかったです。
また、マネージャーの人が恐らくゲイという設定だと思うのですが、声が低い安元洋貴で女口調のおネエというのが凄く奇妙でした。
出てきた途端にコメディなのでは?と考えてしまいますが決してそうではなかったので、個人的に凄く不快でした。
差別をしたいわけでは無いのですが、オカマキャラがとりあえず合ってなかったので不気味に感じました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
3.「上海恋」
自己満足点 72点

はい、この話が一番良かったです😊
インタビューによれば、「秒速5センチメートル」をオマージュしたと書いてあったのですが、正直このエピソードだけだったら「秒速5センチ」よりも好きです(笑)
冒頭の話が微妙だったり、ヒロインとの恋のきっかけ等が描かれてなかったりもしましたが、主人公のヒロインとの関係や日常をナレーションをあまり使わずに映像を使って丁寧に描いていて、それが結構良かったです。
あと単純に、細かな一つ一つ演出が好きな時が多かったです。
最終的に二人はどうなるんだろうと応援したくなるような気持ちになりました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上になります。
良い作品もありましたが、新海誠作品に比べて中国の景色以外にあまりオリジナリティが無かったので、少し味気無く感じました。
ですが、3つめの「上海恋」だけを1時間やっていたらもう少し良くなったと思います。
any

anyの感想・評価

3.5
王道と言えば王道なんだけどローテクが過去と現在の繋がりを維持するギミックになっている3つ目の話が結構好みでした。
1つ目も良かった気はするんだけどあまりにもしつこいポエットな食レポが段々とギャグに聞こえるように。
DalianJ

DalianJの感想・評価

3.9
もし中国を舞台に秒速をリメイクしたら…みたいな作品
ここ20年の中国の社会的な変化や中国人の生活様式、人付き合いなんかもあっさり目ではあるがちゃんと描かれてて良かった
>|