吉祥寺 ココマルシアター
名前に惹かれてずっと観たかった作品。
沖縄県粟国島に残る風葬の洗骨にまつわるお話。
人を人の手で葬ることの持つ意味が少しわかった気がします。
今でこそ火葬が主流だけど、一度体験してみるとそれがどうしても機械的な作業のようなものに感じてなりませんでした。
亡くなった人を自然に風化させて取り出し洗骨するという、1つ1つのプロセスの中で死と向き合うこと。とてもそれが人間的で自然的な風習だと感じました。生きるって死と向き合うことだなぁ、と改めて思います。
「変わり果てた亡き人をみるのは辛いのにどうしてやるんですか?」という問いに対しておじさんが答えた、「それが風習というものだ。」という答えがまた深い。
洗骨のシーンの、死を扱っているのにどこか生を感じさせるエネルギー。手で骨を洗う美しさも感じて、あったかい涙が止まりませんでした。わたしもこうして貰えたらどんなに幸せだろうなぁ、と。その場でまた新たな命が生まれる構成が上手いなぁ。
あとは、信綱のお姉さんが好きすぎる!!あんなおばちゃんいたら、どこに行っても強くいられそう笑。重いシーンでも最後にクスッと笑える作り方も、さすがゴリさんですね〜!
もう一度観たい!