ひと夏の不思議な冒険。お姉さんへの憧れ。
ペンギンという非日常な生物が街に現れるという一件よく分からない設定を、よくここまで綺麗に落とし込んだなと。主人公の天才設定と、男なら絶対憧れるお姉さんの魅力が最高。世の中にはどうにもならない事もある、という事を物語を通じて伝えられた気がする。ラストの余韻は、夏休みが終わる頃の切なさと重なる。
あの頃は大切な人に認められる事が世界の全てだった。本作は悶々とした少年時代を過ごした人なら主人公に共感出来て好きになれる作品だと思う。逆に、女性は本作を見て何を思うのだろう。
