日常にある些細な幸せを見つける素晴らしさを思い出させてくれる傑作。トイレ清掃員の生活をひたすら描き続けるという異色の映画である。社会的に成功した者を見てその生活に憧れることはあるが、トイレ清掃員の日常に憧れた事は初めてだった。
最近、時間を無駄にしてしまう生活を続けている私にとって彼の生活は理想そのものに感じた。する事が全てルーティンで決まっており、そこには確かに華やかさは無いかもしれないが、間違いなく充実感がある生活だと思う。1日の中で自分のしたい事を着実にこなし続ける。その行動のどれもが私も真似したいと思えるものばかりであり、こなし方もオシャレ。最近は人生について視野が狭くなっていてばかりだったので、彼の生活ぶりは衝撃であった。沢山の視点を学ぶことができた。人生に迷った時には何度でも見返したい、大切な映画。
