「怒りそうになったらおっぱいのことを考えるといいよ、そうすると心がたいへん平和になるんだ」
◎□ほろ苦いビタースィートなストーリー。夏休みも間近に控えた時期に小学4年生の男子アオヤマ君は歯科医院で歯科助手として勤めているお姉さんに「海辺のカフェ」でチェスを教えてもらっていた。そんな時、町中に大量のペンギンが闊歩する現象が起こりパニックとなっていた。その原因を突き止めるために彼は(ペンギンたちが海から陸に上がるときに決まってたどるルート)「ペンギン・ハイウェイ」として調べ始める、それはやがてお姉さんも巻き込んだ大事件になっていく…
「考えることをやめてみなさい。よく遊んで、よく食べて、よく眠ること、そうしていると頭の中のバラバラだったものが突然つながる瞬間が訪れる…エウレカだ」
少しマセた研究熱心な少年のひと夏の成長の記録、それは周りを巻き込んで相乗効果を起こす。完全に大人向けのストーリーでありながら子供にかえって楽しむ映画であって無粋な心を捨てなければ辛い話になってしまうだろう。必要なのは興味だけでいい私は途中で放り投げました、辛いならハイヒール脱ぎ捨てて。その生きていく事で窮屈になってしまった心を解き放ち、答えのない物語を楽しむ余裕があれば人生も別の角度から楽しめるかもよ？「押してだめなら引いてみな」って。
20220730-22(187)
