このレビューはネタバレを含みます
「擬人化した自然の意思と少年の切ない初恋が美しい作品!」
人間は意思を持っていて、その意思によって行動している。相手を滅ぼそうとしたり、それを辞めたりするのも「戦争」と呼ばれ人間が意思によってやってきたことだ。
「(仮説)この意思を自然も持っていたらどうだろうか?」
生命は自然から誕生したんだから、生命を生んだ自然も命を持って、意思を持っている。今回の作品では、その自然の代表が「海」なのかな...
一方、意思によって発展し自然を破壊する人間がいる。
当然意思を持つ自然は人間が邪魔である。
そこで、本当に人間は邪魔なのか確かめるために、海の一部を女性に擬人化させて人間世界に住まわせてみる。
「私にも、この世界にいくばくかの未練があるのかもしれない…」このお姉さんのセリフで、そういうことかなと思い。かなり壮大なメッセージを抱いた作品なんだなーと思った。
そして、それを止めるのは、少年の淡い恋の純粋な気持ちであるという、破壊や戦争からは程遠いところにある感情ってところがとてもいい!
素晴らしい作品だったなー^_^