薄

希望の灯りの薄のレビュー・感想・評価

希望の灯り(2018年製作の映画)
3.1
それでも生きていく、って感じだろうか。最後の波の音を逃避として捉えるか題名通り希望の灯りと捉えるかだけど、いずれにしても哀しみの中で生きていく人たちの姿が胸を打つ良作。

静かに、淡々と進む映画の雰囲気に深夜のスーパーという舞台設定がピッタリ合っているのも良かった。がらーんとして、どこかもの哀しい雰囲気が「ノマドランド」(の序盤)を思い起こさせる。

同じテーマの「グッバイ・レーニン」を見た時にも感じたけど、東ドイツ時代への郷愁(オスタルギーと言うらしい)というテーマの知識がない分、登場人物たちの心情を見逃してる部分が結構ありそう。概ね昔は良かったという感情だと思っておけばいいんだろうけど……。
薄