うみまる

希望の灯りのうみまるのレビュー・感想・評価

希望の灯り(2018年製作の映画)
3.7
ドイツの夜のスーパーマーケット。
静かな時間と、程よい距離感。
無口なクリスティアンが出会う人たち。

東西ドイツの統一によって変わった生活やすべてのことを、私はなんにも知らないんだなぁと思い知らされた。
だってトラックの運転をしていた頃の彼らを知っているわけではないけれど、少なくともフォークリフトの運転をして仲間と笑っているブルーノも幸せそうに見えてしまったから。

抱えながらみんな生きているんだなと改めて感じました。そして変わっていくこと。孤独を包み込んでくれる作品。

暖かい優しいシーンの数々とは裏腹に、暗さや寂しさを感じる空気感がずっと消えない。不思議な力をもつ映画でした。
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