どうだろう? 私から観ると、やっぱりどこか世界のスタンダードからずれているし、内輪だけで盛り上がってる感はあった。演出も戦闘シーンはすごいが、全体的な芸術性には欠けていた。いつもどおりの日本映画だ。
ただ、今までに当然語られるべきはずなのに語られなかったことに踏み込んだ点では、この作品に出会えたことに誇りさえ感じる。この作品を発端として、議論され、批評され、それらを踏まえた上でまた新しい主張が築かれるという、芸術として本来あるべき姿が戻ってきたのかと思うと、とても貴重で意義のある作品だと思う。
キノフィルムズだからできたことと言ってしまえばそれまでだが、ぎこちなくも語り始めたことに大きな勇気と希望をもらえた。制作者の方々に心から感謝したい作品となった (●'ᴗ'●)✧