ねこ

未来を乗り換えた男のねこのレビュー・感想・評価

未来を乗り換えた男(2018年製作の映画)
3.6
一部の人間たちは命懸けなのに、その他大勢は呑気に暮らしていることや、侵攻に関する噂が囁かれつつも、みな他人事のような顔をしているところが恐ろしい
きっと悲劇の始まりはこんな風なのだろう
どこへ行きたいのか、何をしたいのか、誰といたいのか、本当は誰なのか
何もかもが不確定な中、自分を騙しきれなかったゲオルクという男の甘さを好ましく思う
乗り換えの途中にいる彼が最終的に行き着く先はどこなのか
時代という気まぐれな波のご機嫌次第、というところだろうか


戦時中のユダヤ人迫害と現代の難民問題を重ね合わせた(公式サイトより)とあるが、どうもそこがややこしく、妙なナレーションも相まって背景を呑み込むまでにずいぶん手間取ってしまった
肝心の難民問題もさほど心に残らず、チャレンジが成功しているとは思えないのだが
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