未来を乗り換えた男の作品情報・感想・評価・動画配信

「未来を乗り換えた男」に投稿された感想・評価

ザン

ザンの感想・評価

3.6
作家に成りすましたところで書けなければしょうがない。乗船できるか否かの運命も壮絶かつ皮肉。
時代背景もよく理解できず、これは1年後に忘却の彼方へ行ってしまう映画だ。
WOWOW.

玄人好みの映画っぽい。
凡人には難しかったです。
街並みの景色はすごく綺麗で雰囲気は良かった。
かっこ

かっこの感想・評価

3.0
WW2設定の作品をこんな形で現代に持ってくるとは…。ちょっと強引。
そのままWW2としても観られるし、排他主義や極右政党が勢いづき、難民問題に喘ぐ現代ヨーロッパの暗示としても観られる。
街並みは現代だが、よく考えたらインターネットとか携帯電話とか出てこなかった(と思う)し、あえて時代をごちゃまぜにしてぼかしてるのかな。
過去でも現代でも未来でも、等しく起こりうる悲劇というメッセージだろうか。

マルセイユの街並みが美しい。
主人公フランツ・ロゴフスキもヒロインのパウラ・ベーアもセクシーで良い。
雰囲気は好き。見た目だけでなく、時代背景よく分からん展開も含めて。
でも、いまいち何が伝えたいのか分かりづらいというか、もどかしい。
masa

masaの感想・評価

3.2
アンナ・ゼーガースの小説「トランジット」を原作に、舞台を1940年代から現代に移し、ユダヤ人迫害と現代の難民問題を重ね合わせ男女の恋の行方を映し出す。
クリスティアン・ペッツォルト監督。

元レジスタンスのゲオルクは、祖国のドイツを席巻するファシズムから逃れてパリ経由でマルセイユに到着する。
彼はパリのホテルで自殺を図った亡命作家のヴァイデルに成り済まして海路でのメキシコ行きを企てる。
そんなとき、懸命に人を捜しているマリーと出会い、心惹かれるが…

ユダヤ人迫害と難民問題と男女の恋を描いているが今一つ主人公が純すぎるのか、したいことが伝わらず感情移入できなかった。

難しく見せたかったのか。
ストーリーや内容の見せ方に小難しさが潜み、意図が今いち理解できないところがあった。
もったいない作品。
BoltsFreak

BoltsFreakの感想・評価

2.8
ナレーションの正体が気になり探り探り観たせいかイマイチしっくりなかったな。。
MayumiM

MayumiMの感想・評価

3.8
まるほど、実体験を基にした小説がモトになってる、という作品なんですね(Wikipadia参照)。
舞台設定を現代に持ってきてしまったことでどうしても違和感を払拭できない部分はあるものの、戦争や紛争などにより人種問題が横行する今だからこその既視感を演出したかったということかもしれません。
そして、運命の悪戯と思わせながら実は必然だったという出会いと別れ……あのエンディングテーマの選曲がもうちょっと余韻を味わわせてくれるモノだったら0.5点上乗せなのになァと感じてやまないそんな一作。
"過去形?"

原作はWWIIのナチス政権下で迫害を受ける人々についての小説、設定はそのまま舞台は現代。さらに小説のような第三者のナレーションが入るというなんとも珍しい作品。

ファシズムが台頭する現代、迫害から逃れる主人公はさまざまな人になりすまして、即ち"乗り換えながら"亡命を試みるが……
なりすますことによってその周りの人々と関わり合い、彼が感じる苦悩とは?
そして逃げる先にいつも現れる謎の女とは?


文学的表現に見事な伏線回収、そしてあのラスト。
うむ……めっちゃおもしろい。
マジでおすすめです。

原題"Transit"は原作小説と同名で、作中では「通過ビザ」と訳されてました。
どちらも良いですが、これは邦題アタリですね!



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戦時中の設定なので隠喩にすぎないですが、本作における迫害難民は現代の難民にそのまま置き換えられます。
歴史映画であるだけでなく、現代の問題を提起してくれる良い作品だと思います。
kabcat

kabcatの感想・評価

3.8
ファシストの迫害から逃げる人々の物語で、原作は40年代に書かれたそうだが、車や街の風景(マルセイユの景色が美しい)は現代、人々の服装はまちまち(ゲオルグやマリーの出で立ちは40年代風なのに、子供は今風)、携帯や現代的な機器が出てこないなど、いつの時代の話なのか混乱させる設定になっている。登場人物たちの背景や関係もほとんど語られず、見る側は台詞の端々から推測するしかない。しかしそれがこの映画の不思議な魅力となっていて、このような状況はいつでも起こりうるのだと思わせる。

ゲオルグがパリ〜マルセイユと移動しながら、作家の友人〜瀕死の逃亡者の友人〜子供の父親〜作家といろいろな人物に自分の意思と関係なく「なりすます」ことになるが、結局ゲオルグ自体が何者なのかわからないところや、主な3人の登場人物が思いを寄せる相手がすべて一方通行であり堂々巡りなのも寓話的である。それがまったく部外者である人物が語り手となることで、これまた奇妙な味わいを見せている(ふだんナレーションのある作品は苦手なのだがこれはまったく気にならなかった)。結末は現実と見るべきか、ゲオルグの幻想と見るべきか、あいまいなのもよかった。

エンドロールに流れるトーキング・ヘッズも意表をつかれた。監督にはこれからも期待したいです。

ゲオルグ役のフランツ・ロゴフスキがちょっとホアキン・フェニックスを思い出させる。マリー役のパウラ・ベーアは『婚約者の友人』でも印象的だったが、今回も振り返る姿が美しかった。
昔『バッファロー66』を渋谷でみた時に、
ヴィンセント・ギャロにの芝居に驚いた。
特に大きな出来事も起こらないのに、
不思議とみてられる、なんだ?これは?

フランツ・ロゴスキ、

We are on a road to nowhere

行き先はどこでもない場所、
さあ出かけよう。
な映画。

心配ない
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