ないな

ウトヤ島、7月22日のないなのレビュー・感想・評価

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)
3.0
実際にあった事件を基にしたワンカットPOV
常に主人公の隣や後ろをついて行く構成でカメラが回っているので、その場にいるような臨場感がある。
事件の内容としてはウトヤ島にいた70名以上の若者が銃乱射により亡くなったというもの。
事件の始まりは突然で、作中の人物と同じように何が起きたか分からないまま時間が過ぎて行く
響き渡る銃声、嗚咽、悲鳴
どこから聞こえるのか、どこから人が逃げてきて、犯人はどこから向かってきてるのか
全然分からず、緊張が走る

しかし、ここからこれがただひたすら淡々と続いて行く
逃げる→隠れる→音に怯える→逃げる
の繰り返しで、直接人が撃たれるなどのショッキングな映像もかなり控えめで、映像としての面白さはほとんど無い。
実際の事件を基にした映画やドキュメンタリーはたくさんあるが、その中でもかなり地味な方かと思う。

何が起きているか分からない、という劇中の人物と同じ気持ちによる緊張感を得られるが、それが70分も続くと中々厳しい
また全員架空の人物、設定のためドラマも薄口
そういうのを求めて観る映画ではないと思うし、期待はしていなかったが想像以上にじっと観ているのがしんどかった…

7月22日という映画も同じ題材を別口に切り取った作品のようなので、鑑賞して今作の裏側の理解を深められればまた感想は変わるかもしれない
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