ひしくい

ウトヤ島、7月22日のひしくいのレビュー・感想・評価

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)
3.0
犬や猫が傷つけられる描写がないか事前にチェックする人がいるように、私は妹が心配にならないかチェックをしたい……500ページの夢の束とかサーミの血とか……

生存者の証言をかき集めて組み立てた物語とのことなので、作中カヤが体験する出来事全てが1人に起きたことではないだろうが、目まぐるしくカヤの行動の優先順位が変わっていく(あるいはまさに目の前のことに対処するしかない)というのは、パニックの只中にいる人の様子をよく表していると思う。

ワンカットの撮影技術が素晴らしく臨場感があるが、一方で、これを上映するのであれば解説(事件の全体像、社会的背景などなど)とあわせて鑑賞しないと、ただのパニックムービーになってしまいかねないという不安も抱く。
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