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ウトヤ島、7月22日のwhitelilyのレビュー・感想・評価

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)
3.5
2011年ノルウェーのオスロで起こった庁舎爆破テロとその後ウトヤ島で行われた銃乱射事件。記憶に残る痛ましい事件。

銃乱射が行われた72分をワンカットでー。
響く銃声、見えない銃撃犯、逃げ惑う人々。事の起こりから何が起こったのかも犯人像も自分たちの置かれた状況も…何も把握できないままに時間が流れていく。でも事件の最中に置かれた人々はこうなのだろう、という臨場感が凄く伝わってきた。

ガス・ヴァン=サント監督の「エレファント」を思い出した。何気ない日常の中で起こった悲劇。作品自体は事件を基にしたフィクションだけれども、この場に居合わせた少年少女たちは一生この恐怖を忘れることはないと思う。

思想がもたらす正義 と殺戮。その連鎖が断ち切られる日がいつか来るのかな。非道な無差別テロ事件はもうたくさん。
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