しばいぬたろう

Papers, Please: The Short Film(原題)のしばいぬたろうのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

『Papers, Please: The Short Film』('18)
ロシア / ロシア語 / 11分

まさか「Papers, Please」が実写化されていたとは。
海外の人気ゲームを実写化した短編映画だが、とても忠実に映画化しており、面白く鑑賞できました。


1982年、アルストツカ、東グレスティン
隣国コレチアとの6年間に及ぶ戦争に終わりを告げ、不安定な平和が訪れた。
国境検問所はグレスティンの町を東と西に分断した。
国境検問所で入国審査官として働く主人公は、今日も正規の入国者かどうか判別する仕事をしていた。
アルストツカに栄光あれ。


変に長くしてみたり、不要にゲーム以外のことをしてみたりすることはなく、原作ゲームを知っている身としては、あるあるネタに楽しむことばかりだ。
恐らくゲーム内は15日以降の設定であり、何番エンディングかはわからないが、バッドエンドで終わる。
やり取りも「次」という台詞も、全て原作ゲームのまんま。
音楽もゲーム音楽をそのまま使っている。

個人的に不満な点は、主人公の顔が映されていたこと。
主人公目線で映像展開し、主人公は顔を映さなくても良かった気がします。
その方がゲーム通りだし、自分がゲームに入り込んだ錯覚を楽しむことができたと思います。

ゲームの冒頭で「入国審査官の仕事が割り当てられた」という展開で始まるのだが、この時点で「共産主義国か?」と思ったゲーマーは少なくないはず。
本作は原作通りの設定なのか、ロシアが作っており、尚更共産国っぽさ全開でした。

ただ、何故入国警護官の口利きを入国させなかった主人公が、家族愛に揺らいで「妻」を入国させてしまったのか。
自分としては、そこが腑に落ちませんでした。
しかし、原作ゲームの実写化としては、しっかり楽しめました。
欲を言えば、家に帰って暖房と食事と薬のシーンがあっても良かったのではないかと思います。
他のエンディングパターンでも作ってほしい。

ちなみに、自分はゲーム未プレイであり、実況者のプレイ動画を見ただけである。
アルストツカに栄光あれ!
しばいぬたろう

しばいぬたろう