あかの

コーヒーが冷めないうちにのあかののレビュー・感想・評価

コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)
3.0
“4回泣けます”のキャッチコピーが話題となった作品。
4回どころか1回も泣けなかった私は多分人非人なのだろう。
良くある絶対に泣ける系や絶対に騙される系のキャッチコピーもそうだが、ああいったキャッチコピーは、必要以上に観客の期待値を上げ、逆に作品の評価を下げることになるので、本当に止めた方がいい。
この作品も、あのキャッチコピーさえ無ければ、それなりにいい話だったという感想を抱いて観終えたことだろう。
事実、松重豊の演技は大変素晴らしかったし、あのシーンにはグッとくるものがあった。手紙を受け取るよう、現在が改変をされてしまった件については、ルールに則っていない気がするのだが、その辺はどうなっているのかといったガバガバ感はあるものの、そこはまあ御愛嬌ということで。
唯、何よりも残念だった点は、コーヒーが然程美味しそうに撮られていなかったこと。折角コーヒーがキーアイテムとなっているのだから、画からコーヒーの香りが漂ってくるぐらいには、コーヒーを淹れるシーンを際立たせて欲しかった。
あかの

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