Nanaho

母さんがどんなに僕を嫌いでものNanahoのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

つまらないプライドや見栄が捨てられず、自分の感情をコントロール出来なくて、そんな自分も嫌で、ずっと眉間に皺を寄せて生きる母の気持ちや、自分の欠陥にばかり目がいってしまうタイジの気持ちは分かる気がした。

あれだけ嫌われて恨めしくて暫く疎遠になっていた母に対して、久しぶりに会ったのに陽気に歌を歌ったり、怒ったり、歩み寄るような行動が出来たのは不思議だった。実はタイジはそもそも明るい素質を持ち合わせていたのか。それとも、結局母は自分を本当の意味では嫌わないという自信があったからなのか。(あんなことされて??)
「母さんがどんなに僕を嫌いでも僕は母さんを好き」な一心だとしたら、それはタイジの強さで、皆が皆そうあれないと思った。
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