どらどら

アイネクライネナハトムジークのどらどらのレビュー・感想・評価

4.3
-あの時、あの場所で出会ったのが紗季ちゃんで本当によかった

丁寧に、穏やかに、優しく 
たくさんの偶然の出会いが今をつくる
恋愛も、結婚も、別れも

“運命”
それは出会いそのものではない
後でそれがよかったと思えることこそが、運命なんだ

テレビの中のスターから
該当アンケートの人まで
お互いが知らないうちに繋がっていて
互いが互いを励まし合って
“運命”を形作るんだ

劇的でも劇的じゃなくても
日々を、新鮮に
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伊坂幸太郎×斉藤和義×今泉力哉
三浦春馬さんと多部未華子さんのとてもいい空気感
出会いのぎこちなさから10年後の穏やかな倦怠感
とても憧れる

運命とは?恋愛とは?というのを独特の映像センスで描き続けてきた今泉さんが、この作品を映像化するからこそ伝わるものがある

脇を固める俳優陣も好演揃いで、誰もわざとらしくない
聾の少年からボクサーまで、どこまでも等身大だ
だからこそこの映画は誰かのものに、そして僕のものになる
どらどら

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