若大将オーウェン

アイネクライネナハトムジークの若大将オーウェンのレビュー・感想・評価

2.0
カフェとか居酒屋に行くと、他の人が話してる会話が聞こえてきてどうでもいいこと話してるなぁと思うことがあるけど、金払ってそれを見た気分

単純に後述する好みの問題だと思うけど、すごくつまらなくて早く終わらないかとずっと思ってた

つまらないけど、逆につっこみどころがあって面白い映画もありますが、これは今泉監督の力量がある分、ただ単に自分には合わない作品だなとつまらなかったです

「愛がなんだ」は表面上は良い感じに見せてるけど、これ全然良い話じゃないよね?というところが面白かったけれど、これはただただ良さげな話を良さげに見せてる風にしか見えず

あとつまらない恋愛映画にありがちなあんたら恋愛しか人生でやることないの?と思ったり

前半は面白く見れました。役者を抑制してる感じや雰囲気は良いので、今泉監督の作品だなぁと。役者は良かったですよ

でも後半になるに連れて、その人を描いたり良く見せたりするのが目的で、他のキャラを嫌な風に見せて動かしてるのが嫌だった

例えば合唱の練習をしてて「お前は口パクでいい」と先生が言い、それに向かって男の子が反論して「良いとこあるのね」って女の子が思うシーンがあります

そんなこと普通先生言います?
百歩譲ってそんなこと言う先生もいるとしましょう
でもここは男の子が良いやつだと見せる目的だけのために、先生が悪者にされてるように見えました
先生がそんなこと言わなくても、男の子を良いやつに見せることは絶対に出来るのに

他のシーンでもそれがしたい目的のために、なんでそんなことするの?させるの?というのが気になりました

あとはイメージ映像だと思ってたけど、本当だったのかよ?とか、出会いを描きたいのは分かるけど、絵で見せられると間抜けに見えて、笑わせようとしてるのかよと思ったり

あと良い話風に話してるけど、娘に面と向かって、その話するの?とか

ここまで来ると、確かにちゃんと食べてる様子とか映すのは大事だと思いますけど、鍋ぐつぐつしてる良い感じの映像はもういいよと思ったり

自分が単純にオーガニックなものは別に映画に求めてないんだなというだけだと思いましたけど