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パラレルワールド・ラブストーリーのブースのレビュー・感想・評価

3.5
◆大学院生の崇史は、自身が乗る山手線と並走する京浜東北線の車内の女性に密かに想いを寄せる。
1年後、中学からの親友・智彦から、初めての恋人だと麻由子を紹介されるが、それが車窓の女性だった。
ところが、崇史が目を覚ますと傍らに麻由子がいる。2人は同棲し、幸せに暮らしていたのだ…
◉東野圭吾原作小説の映画化。
科学的要素はあるが、SFではない。
重要な事柄を意図的に伏せ、読者をミスリードする叙述トリックを映像化したものとも言えない。
外資系企業の脳科学の研究者である崇史は、親友の智彦の恋人・麻由子が自分と同棲している"現実"を前に、どちらが本当の出来事なのか分からなくなる。
親友の恋人に想いを寄せる現実の世界と、麻由子が自分の恋人である理想の世界が交錯しながら話は進み、三角関係は究極の方法でイニシャライズされる。
「また見つけて、私を」…原作者が得意とする切ない恋愛ストーリー。
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