2017年 イギリス映画 監督はジョナサン・テプリツキー。
ゲイリー・オールドマンがアカデミー賞主演男優賞に輝いた「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」は観ていた。
この映画の他に2017年にはもう一本「チャーチル」の映画があるんですよと教えてくれたのは私のフォロイーさんの「秋桜さん」だ。
アメリカ映画、イギリス映画の違いはあっても、描くのは同一人物、偉大な政治家チャーチルなのだから面白くないはずはない。
史上最大の作戦、ノルマンディー上陸作戦に否定的なチャーチルと連合軍を指揮するアイゼンハワーが率いる軍部との論戦は火花を散らすほどで見応えある。
第一次世界大戦で直接指揮をしていたチャーチルはその作戦の失敗で多くの若者を殺してしまったという苦い思いでがある。
このノルマンディー上陸作戦もあの時同じように多くの若者の命を犠牲にするに違い無い、そう思えてならないのだ。
一方のアイゼンハワー率いる軍部はこの作戦はパリ解放の最後のチャンス、この作戦しかないと一歩も譲らない。
そして運命の日がやってくる。
チャーチルはイギリス俳優ブライアン・コックスが演じる。彼は「ブレイブハート」「ボーン・スプレマシー」などの映画で脇役を演じていて、よく見かける顔だ。
ゲイリー・オールドマンのチャーチルほどそっくりなチャーチルを作り上げてはいないが、チャーチルだと言われても違和感はない。それだけ苦悩するチャーチルをうまく演じている。
作品には戦闘シーンは全くないが、彼ら論戦の日々こそ戦いなので、緊張感は充分伝わり、いい作品に仕上がっていると思う。
2022.10.23視聴-476