ねむねむ

家へ帰ろうのねむねむのレビュー・感想・評価

家へ帰ろう(2017年製作の映画)
4.0
余分な会話がなくひとつひとつの会話に重みのある脚本。
ユーモアもあるけれどそれ以上に真摯な人との触れ合いがある。
ドイツ人の文化人類学者、ドイツに一歩たりとも足を踏み入れたくないと言うほど憎しみを抱えて苦しむ主人公に声をかけたのは、研究者としての探究心があるとしても、実際なかなかできることじゃないと思った。あの研究者に怒りをぶつけず向き合った主人公もすばらしい。
主人公が戦争時に受けた迫害は会話や逃れたあとの場面だけで描かれていて、その演出も意味があるものに感じた。

ラストシーンは涙がこぼれた。
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