このレビューはネタバレを含みます
19世紀後半、イギリス帝国絶頂期。
対外的にも植民地経営にも言語の一本化と定義が必要である為の、その核となる大辞典編纂にまつわる話。
当時の西欧の世情を思い浮かべると薄暗い気持ちになるが、それはそれとして自分の感情や倫理に誠実なキャラクター達に泣かされた。
マイナーが自分たちを指した「賢人と狂人」という台詞に「どっちがどっち」と問うマレー。
業を背負った人間にはどっちでも一緒なんだろうな。
最後に内務大臣として若いチャーチルが登場したとこで、あ、この映画の中ではめちゃめちゃ時間が経ってるんだとようやく気付く。40年くらい。
そういえばマイナーの髪も髭も真っ白になって、つるりと無毛になってまたフサフサになってました。
相変わらずショーン・ペン凄かった。
すんごい地味なとこにヨアン・グリフィズ。今回は誠実な役でにっこり。