トンベリ

ライトハウスのトンベリのレビュー・感想・評価

ライトハウス(2019年製作の映画)
3.9
これから4週間、よろしくね


孤島にやってきた灯台守の2人が狂っていくお話。

「いのる」で味方全員のHP回復をしてくれそうな神官っぽい見た目してるけど横柄で品のないベテラントーマスと、新人のイーフレイム。

内容がかなり好きそうな感じで気にはなっていたんだけど、全編白黒ってのがどうしても引っかかってて、見送ってた作品。

しかし観てみるとこの白黒が、かなりの雰囲気醸し出してて恐ろしいほどこの作品にマッチしている。
色彩と言う情報を取っ払うことにより”最低限以下”の情報にすることで見入ってしまう。
「以下」というのは、暗すぎて分からないんだけど何だか不気味なものがある、何だろうこれは・・ドキドキ、的なものです。

「白」の役割を担っているランタンの眩い灯りやタバコの煙がイイですね。


隔離された空間で二人きり、最初からそりが合わずハラハラ感スタートダッシュ。
言い合いを始めたかと思えば急に笑い出したり、更には踊りだしたり‥そんな不安定な二人の様子は観てるこっちが振り回されて疲れてしまう感じ。
けど、スリラーとしてコレがかなりイイ感じで、面白いです。

各所で効果的に響くSEが不気味さと不快さに拍車をかけていきます。
常に鳴っているサイレン?の音も、精神がやられていきますね・・


個人的にこの作品の良いと思う点は、割と謎のまま終わるんだけど、ソレまでの過程に見応えがあるから謎終わりがそこまで気にならないところ。


お気に入りは、wawawaパッション対決と、「私の作ったロブスター美味しかったって言ってよ!」と、乙女チックになるトーマスおじさんです。
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