ラッコ

ライトハウスのラッコのネタバレレビュー・内容・結末

ライトハウス(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ある小さな島の灯台守の男と、その灯台に新しく配属された男の話し。A24が製作。なんとも閉ざされた雰囲気。画面は4対3、モノクロ。登場人物は髭面の男臭漂う年配と中年の男。全編に渡って汽笛の低音が響く。重苦しい。
難解。どう観たらいいのか。閉ざされた島で2人だけの生活。パワハラが過ぎる上官、何も話そうとしない新人。きつい仕事は全てに押し付け、自分は夜の灯りを見守る。その灯りは自分もモノとして新人には頑なにやらせない。そこには何か秘密があるのか。
なんとか過酷な日々耐え抜いた新人。帰還の日を迎えるが、最後晩餐、これまで遠慮していた酒を浴びるほど飲む。次の日待てども船は来ない。深酒で寝過ごしたのか?嵐で欠航したのか。嵐は止まず帰れない日々が続き、これまでの鬱憤、疑念、不安から、徐々に精神が壊れていく。
美しい人魚、意思があるかのような海鳥。灯りに元には一体何があるのか。ダークなファンタジー要素もあって、後半の展開から一気引き込まれたけど、どう読み解けばよいのか。単に過酷な環境の中、気が狂う男の話しだけではないと思うけど。自分の頭では難解だった。
ラッコ

ラッコ