1993年シチリアで実際に起こった、少年誘拐監禁事件を元に作られた作品。少女ルナは突然居なくなった少年ジュゼッペの事を想い探すが、周りの大人達は口を噤む。イタリアのマフィア絡みとなれば、誰もが揃って関わろうとしないのである。
二人が体験する幻想…映像は静かで寂しくてどこか美しくもあった。ルナの必死な想いが妄想となる。夢の中でなら彼を救い出せただろう、とても切ない。
凄惨な事件の結末に衝撃的だった。あの海の中に漂う映像は忘れられない。重く儚い作品だったけれど、事件を知る機会にもなり観て良かった。ジュゼッペ役のガエターノ・フェルナンデス君はとても美しい顔をしていて、今後新たな作品に出て欲しいなって思った。
メモ：超サイヤ人ブルーのフィギュア、フクロウ、青髪に染色。＂少年ジュゼッペ・ディ・マッテオに捧げる作品＂
