IRIS

教誨師のIRISのネタバレレビュー・内容・結末

教誨師(2018年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

死刑囚の慰問に訪れる牧師。様々なタイプの死刑囚6人との対話とそのうちに自らの過去に向き合う。

ほぼ面会室のみの会話で進んでいく。まだ生き延びようとする者、計画的な殺人ではないのに沈黙する者、理屈を立てまくり人を受け入れない者と様々。
何を伝えたかったのか、途中ずっと考えていた。最終的に"人は人を裁けるのか?"ということなのかな。違う解釈があると思いますが私はそう思いました。
高宮が会話の中で牛や豚を殺してよくてイルカはなぜダメなのか?それなら死刑はいいのか?と聞いてくるシーン。
そしてラストの進藤に手渡されたチラシの裏に書いてあった"あなたがたのだれがわたしにつみにとえるというのか"
とても重いテーマで景色も変わらず
でも佐伯の、ある時そばに寄り添うことが大事なんだと気づくところから光が見えました。

大杉漣さんの穏やかな落ち着いた声と話し方がこの作品のすべてを包み込んでいました。
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