このレビューはネタバレを含みます
良い映画を見つけてしまった。
死刑囚の心と向き合う教誨師の物語。
反省していない一人目の死刑囚の物語
↓
教誨師に諭される
↓
罪を認めて号泣(場合によっては死刑執行)
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次の死刑囚の物語
…と続くお涙頂戴の映画なのかと思ってたら全然違っていて死刑囚たちの罪状さえあやふや(そこがいい)
皆が反省してるかもわからない(そこもいい)
兄やんは何故死を選んだのか?主人公はその答えを見つけられるのか。
個性的な死刑囚たちの罪状について勝手に想像してみました。
インテリの若い男→世の中を良くするためという身勝手な理由で大量殺人。おそらく無差別殺人。
ホームレスのおっちゃん→文盲のためなかなか職につけず、自分の名前だけ書けたので連帯保証人にされ、ホームレスに。トルコ風呂のお姉ちゃんの言葉を信じ、借金を押し付けて逃げた人の心配もしている人。
公園とかでいじめられてはずみで相手を殺してしまったのか?
虚言癖のあるおばちゃん→男数人と共謀して殺人。自分が主犯だったのに「そそのかされただけ」と主張。たぶん自分でもそれを信じてる。嘘と現実の区別がつかない。
ヤクザの親分→エラそうに振る舞ってるけど一番の小心者。たぶんヤクザの抗争で殺人。
最初は喋らなかった男→喋りだすとベラベラ喋る。おそらくストーカーしていた女性を家族ごと殺害。それで今は彼女も許してくれた、自分が死んだら彼女にプロポーズする、ととんでもない勘違いをしている。
気の弱いパパ→息子の同級生とその両親を撲殺。お金がないことを揶揄されたのがきっかけ。その時返却しようと持っていたバットさえなければ罪を犯さずに済んだのかもしれない