劇場 No 161
2019年 2/25に 2回目(劇場 No 42)
台風接近中にもかかわらず劇場へ🌪
大杉漣さんの遺作となった作品...とても良かったですよ👍
半年前に着任したばかりの教誨師・佐伯 保⛪️
心を開かない寡黙な男、陽気な暴力団組長、読み書きのできない元ホームレス、喋り好きな関西の中年女性、自己中心的な若者、気の弱そうな父親...
彼ら6人との対話に観る者の心が揺らぐ😢
BGM無しの会話劇...単調になりがちな会話劇ですが、死刑囚との対話はテンポよく進み、観る者を静かに作品に引き込んでいきます🎞
死刑囚それぞれの人生と魂が、教誨師・佐伯とぶつかり合う...🗣
そして、佐伯自身も自らの過去に起こした過ちに向き合います🎞
彼らは、お互いに魂の救済を見出せるのか?
そして、訪れる刑執行の時...その受刑者は最後に、何を佐伯に伝えようとしたのか?
スクリーンが、今時スタンダードサイズなのは、殆どが教誨室という閉じられた空間であることを強調するためか...特に刑の執行が行われる際の緊張感が強調されていました🎬
そして、施設を出た直後にスクリーンサイズがワイドに広がるのも、なかなかの演出でした🎥
教誨師 佐伯の魂の解放には程遠いでしょうが、識字学習をしていた老人が初めて書いたメッセージ...とても心に響きました😢
今年2月に大杉漣氏の最後の主演作にして初プロデュース作、まさか本作が遺作になるとは思われてなかったでしょうが、素晴らしい作品を遺して逝かれたと思います。