うめ

教誨師のうめのレビュー・感想・評価

教誨師(2018年製作の映画)
4.5
大杉蓮さんが牧師さんで、拘置所にいる死刑囚と対話していく。淡々とそれでいて人の深淵を覗くようなドラマ。
対話から始まって、人となりを知っていくうちに、牧師さんも過去を振り返っていく。
弾丸のように喋り続けるおばちゃん死刑囚の言葉の虚しさと、病で喋れなくなった老人の一言書き写した聖書の言葉の重さが心にきた。
エンドロールになって、はじめて、音楽が使われていないことに気づいた。それだけ、言葉と役者の存在感だけで引き込まれたということなのかもしれない。
はじめは狭い画面が、エンドロールで開ける。
重いお話しだけれど、大杉さんの背中が、前を向いて歩くことを願っているように思えてならない
うめ

うめ