死刑囚と教誨師、暗く、重い話だろうと身構えていたら、所々笑えたりもする。もっと、自分の罪の大きさに後悔して、赦しを乞うのかと思っていたのだが、
過失ではない限り、被害者意識があるのかもしれない、
その罪の大きさを認め、悔い改めさせるのが、教誨師の役目なのかな?
心を開かない、反対に言い負かされてしまいそうになる青年に対し、
あなたのぽっかり空いた穴を一緒に見つめましょう、、確か?そんな言葉に妙に納得。
社会が悪い、他人に生きる価値がない、自分の穴をみつめず、他者を責めもがく。
村上春樹さんなら、井戸に潜るかな?
レビュー書くのに色々考えても、やっぱり、死刑囚の立場でものを考えるのは、とても疲れて、わかりたくもないと思ってしまう。どんな理由があるにせよ。
そういう意味では、一人でも最期まで、死刑囚である自分と一緒に同じ穴をみつめてくれる教誨師さんはなくてはならない存在なのかもしれない。