とーーこ

PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2「First Guardian」のとーーこのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

省庁間の覇権争いや不穏な国際情勢というストーリーの骨格がちゃんとあり、さらにそこに人間ドラマが絡んで、PSYCHO-PASSという作品の(特に1期の)良さがしっかりと詰め込まれていた。とにかく物語としてとても良かった。
だいたい、征陸さんや縢くんが生きていて、狡噛さんも一係にいて、宜野座さんが宜野座さんで、青柳さんもいて(やっぱり素敵だった)、そしてこれまで出番が少なかった須郷さんが主役で…って、もうそれだけでファンとしては喜びで床転げ回る要素しかありません。感謝の五体投地です。
今作で、触れ合った期間はわずかながら、須郷さんは征陸さんからその後の人生にとって大きな糧となるメッセージを受け取ることができたが、一方その頃の宜野座さんは父を憎み反発していたせいでその機会を失ってしまったわけで、それがすごく切ない。征陸さんを失ってどれだけ後悔し自分を責めたことだろう。須郷さんと宜野座さんふたりで、ゆっくり酒でも飲みながら、征陸さんのこととか語り合ってほしい。そんなシーンが観たいです。
そして、有本さん…。劇中の征陸さんの言葉に泣きました。満席の場内のあちこちで洟をすする音がしていてみんな泣いていた。最期まで最高にかっこよかったです。刑事として、男として。本当に有難うございました。
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