キャサリン子

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へのキャサリン子のレビュー・感想・評価

3.8
中学校卒業を迎える少女が、高校入学に向けて自分を変えようとする青春ドラマ。


中学校卒業を1週間後に控える中、“クラスで最も無口な子”に選ばれてしまったケイラ。
高校生活が始まる前に不器用でおとなしい自分を変えようと決意し、クラスメートとSNSを通じて仲良くなろうとする。
しかし、思いを寄せている男子にどうアプローチしていいかわからないし、人気者のケネディには冷たくされる始末。

けれど、「今の状況をを変えたいなら自分が変わらなきゃ…!」
そう決意し、イケてる男女が集まるパーティーに恐る恐る出席したり、彼らの前でカラオケをするケイラ。
その場所がアウェイなのは自分でもわかっている。
わかっていながらも、勇気を出して飛び込んで行くケイラがとても強くて健気で、抱き締めたくなりました。
お父さんが「お前は私の自慢だ」と話していたけれど、わかる。


私もそうですが、どちらかというと自分に合うグループや友達を見付けてそこに収まろうとする人が多いと思うけれど、たとえ自分とは違うタイプであっても仲良くなりたいと思う人がいたら積極的に行動するという選択肢もあるなとケイラから学びました。
怖がっていたら、なにも変わらないから。


お父さんのケイラに対する気持ち、
親ならきっと共感できると思います。
八つ当たりされたりイライラしているのを見ると悲しくなる。
けれど、その悲しみの中身は、子どもが苦しんでいるってことなんですよね。
あんなに良いお父さんがいて、それだけでケイラは十分に幸せだと思います☺️
キャサリン子

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