びらびらマン

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へのびらびらマンのレビュー・感想・評価

4.1
【A24作品を見よう2024④】

思春期ど真ん中の中学生を描いた作品。思春期を題材にした曲としてアンジェラアキの「拝啓15歳の君へ」という曲がありますが、本作はその歌詞にもあるように「自分の声を信じる」、自分を見つめ直す物語でした

この時期の10代が荒れるのは良くも悪くも自分の事が見えすぎてしまうからなんでしょうね

自分を見えすぎてしまうが故に、無意識のうちに自分の現状と自信の理想のギャップを自覚してそれに耐えきれずにでてしまう拒否反応みたいなものが「思春期」なのかなと本作を見て感じました

そこを真の意味で意識して向き合い、父と対話するシーンは主人公が大人の階段を上る瞬間を描いていて親目線として見ても感動できる作品