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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へのKUBOのレビュー・感想・評価

3.7
Eighth grade =中2って一番めんどくさい時期だ。

ここの Middle school では6年生〜8年生の3年間なようなので、卒業学年ではあるけれど、日本で言えば「中2」。

主人公のケイラは YouTube に日々映像をアップしてる今時の女の子に見えるけど、学校では実はシャイで無口でスクールカースト最下層。

YouTube で語る理想の自分と、自信がなく友だちもいないリアルでの自分とのギャップに悩むイライラをケイラは全部優しいお父さんにぶつけちゃう。

でも、自分の殻を破ろうと、ケイラは少しずつ今まで逃げてたことに挑戦し始める。

まず主演のエルシー・フィッシャーがいい。ニキビいっぱい、お腹ぽっこりのぽっちゃり体型、どこにでもいる女の子だけど、笑うと笑顔がとってもかわいい。邦画だとこういう役でも美少女タレントにやらせちゃうからリアリティが感じられなくなっちゃうんだけど、こういうキャスティングは大事。

最初はスマホの中のSNSだけがリアルだったケイラが、1人、1人、友だちができてくる度にリアルな友だちがSNSで繋がって、SNS自体の意味合いが変わってくるのもいい。

実際、学校って、そんなみんなにとって楽しいところじゃない。みんなが美形で運動ができて頭がいいわけじゃないからね。

だから、今はコロナで休校が続いてるけど、テレビで「早く学校行きたい」とか言ってる子は幸せだと思う。きっと「学校行きたくない」って思う子もいると思う。

実は私も昔、落ちこぼれで不登校でした。今は先生やってるけどね。それこそ中2を教えてる。そんな「本当の私はこんなんじゃない!」と悩んでる子たちに見てもらいたいなぁ。

きっとちょっと勇気が出る。
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