「生意気でも、反抗期でも、あなたが娘で良かった」
いや、安い。実に安すぎるキャッチコピー。でも、その安さがまた“良い”のかもしれない。
私はお母さんが居ない。
シングルファーザー家庭。
かと言って、佐藤隆太が演じてたようなめっちゃ優しくて頑張り屋さんで必死なお父さんもいなかった。
そう、私は言うなれば祖母家庭。
おばあちゃんの作るお弁当、懐かしいな。
小学校の運動会の時だけ食べれたやつ。
ちゃんとアルミホイルで包んであるおにぎりとか、絶対に入れてもらってた甘い卵焼き、作り合わせの冷凍食品は確かにひとつも無かった。
そうか、全て手作りってこんなに大変なんだな。
…私、おばあちゃん好きだな。
まぁかと言って冷凍食品だからダメとかでは無い、お弁当毎日作ってあげられる事が凄い。
だけどこのお母さんの何が凄いかって聞かれればやっぱり全て手作りのところだし、周りの人間にも「親バカだね」って言われる部分にあるのは間違いない。
私は“共感”とか“感謝”とかそういう目線では観れなかった。なんせ比較対象も居ないからね。
ただ第三者として、日本にこんな素敵なお母さんがいるのかって心が温かくなった。
自分には無かった温もりを映画から、ブログから、あのお母さんから教えてもらった。
篠原涼子、最高。
芳根京子、最高。