エイプリル

劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズのエイプリルのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

本当に昔のままのシティーハンターでした。
当然作画や演出は綺麗な今風になっていましたが、キャラクター造形はそのままですし飛び出すギャグは一世代前のノリなので、これが受け入れられるか正直スタッフもちょっと勇気が必要だったんじゃないかと思いました。それでも十分受け入れられているのは、やっぱりシンプルなハードボイルド映画は面白いからなんだろうなと思います。
前情報として「ラストは止め絵の引きで、そのままGet wildが流れる」ということを知っていたのですが、still love herも流してくれたの、意外で嬉しかったです。
個人的に好きなシーンは亜衣が獠を助けようとバーを飛び出してマシンガンを手にするところでした。なんとなく「ピンチになった亜衣を庇って獠が怪我するのかな」とか「亜衣が敵に見つかって攫われるのかな」とか予想しながら見てたら普通にマシンガン撃ちまくって敵を撃退してたの、「シティーハンターだな…」って思えて良かったです。
あとはラスボス戦、「獠がめちゃくちゃ強いので勝ちました」ではなく兵器のミサイルのクールタイムを計った上で頭を使って倒すというのが良かったです。最後のハンドガン片手にカウントダウンするシーンは相当好きな演出でした。
話の展開的に仕方ないのですが、作中で亜衣を守るように任されてるのに普通に亜衣に逃げられてしまうシーンが2回もあります。基本的にシティーハンターの登場人物は最強のエージェントみたいな人が多いのにそんな護衛対象を逃すことあるか?と思えてしまってそこだけちょっと残念でした。
話は非常にシンプルでしたが、それだけにハードボイルドの良いところが凝縮しています。また新しい映画も近々するみたいなのでそれも観たいと思えました。
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