Yoshishun

劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズのYoshishunのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

原作未読&アニメ未見では楽しめないのでは?と思っていたが、全くそんなことはなかった。初心者もコアなファンも楽しめる内容だった。

掴みのアクションシーンからのスタイリッシュなOP、冒頭は最高の出足で誰しもが夢中になれる。今回のシティーハンターは現代が舞台となっていることもあり、新宿ゴジラがいきなり登場するなど、"もしもこの世に冴羽僚が実在したら"というファンの夢を実現させるように思えた。

加えて、まるでルパン一味な冴羽一味の個性的すぎるキャラクターも面白い。一見クールだが美女にはめっぽう弱すぎる僚に、ツッコミ担当の香、強面ながらもめちゃくちゃ良い人な海坊主(名前忘れてしまった💦)等々、一癖も二癖もある連中が更に物語を面白くしていく!そのため劇場版限定キャラの個性が弱く、あまり魅力を感じられなかった。特に悪役の野望の小ささが何とも云えない。

そして、アクションは及第点。クライマックスはワンパターンすぎる演出が続くため、弱冠飽きるが、随所におけるキャラの個性がアクションにも活きてくるので目は離せない出来である。(恐らく)アニメの楽曲に合わせて敵を倒していくワイルドなシーンの数々にはファンも満足できるに違いない。

1つ、作画崩壊なのか、はたまたアニメーションがおかしいのか、とある捕まったキャラが抵抗する動きが明らかに変なので、ある意味見所になっている。抵抗というか踊ってるように見えるが。これを始め、所々少し変なシーンが見られるので、せっかくキャラや内容が良いのに少し勿体ないことをしてる気がしてならない。

色々言ってきたが、20年ぶりの新作は、昔も今もシティーハンターを愛するファンのための映画であると断言する。正直大ヒットは難しいかもしれないが、ファンなら観ない理由はない、そんな作品だ。
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