ある月夜。古城での披露宴に集うは、スタッフも新郎も、いずれも問題を抱えた人ばかり。« On s’adapte »は余りに崇高なスローガン。
Babysitting(2014)に通ずるフランス的破茶滅茶な一夜の物語だが、たしかにどこか“優雅な雰囲気と美しい音色”を感じる。モンテスキュー「ペルシア人の手紙」のようなタミール人皿洗いの風刺的目線がその一因。
矛盾を抱えながらも結局まとめていく様がまさにこの国の宴のセンス(Le Sens de la fête)かもしれない。そして困ったら宙に逃げていくのも国民性なのかも。
そう、«Noce»は花嫁のための日。