オランジェ

九月の恋と出会うまでのオランジェのレビュー・感想・評価

九月の恋と出会うまで(2019年製作の映画)
3.5
ストーリー

芸術家が集まるマンションに引っ越して来た志織は不思議な体験をする。クーラーの穴から男の声がしてきたのだ。彼は隣人の平野だと名乗るのだが、穴の先は外で隣の家とは繋がっていなかった。戸惑う彼女に声は1年後の未来から話しかけているのだと言い、どうか自分を助けて欲しいと頼む。不審に思った志織はすぐには信じなかったが声の主が分かるはずのない未来を言い当て信じざるおえなくなる。そして、声の主に、まだ何も知らない自分を尾行して欲しいとお願いされる。事情も分からぬまま言う通りにする志織だが、ある日を境に声は聞こえなくなってしまい…ひょんなことから現在の平野とも関わるようになり、志織は徐々に彼に惹かれ始めるのだがーー



日本版イルマーレと言ったところでしょうか?話の展開的に2人のどちらかの命が脅かされるのかと思いきや、そんな事はありませんでした^_^;少し拍子抜け。
時を超えた純愛ですね。
でも、少し不思議なのがあまり関わりがなかったはずの最初の平野が一目惚れしただけの志織にあそこまでできるものかと…それとも、時の流れ自体がそういうものということなんですかね?小説の方だったら、もっと分かりやすいのかな?
まぁ、ともあれ細かいことは気にせずに観れば楽しめる映画だと思います。平野のハッキリしない態度にやきもきしたりしますが、好きではない女性にあそこまで一生懸命になれないですよね。あんな風にされて惹かれない女性は、あまり居ないと思います。2人の関係を温かく見守りたくなる映画でした。
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