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ホワイト・ボイスのmmmuのレビュー・感想・評価

ホワイト・ボイス(2018年製作の映画)
3.7
序盤は人種がテーマというよりはブラックミラー風の階層社会の話でSFっぽい風味がある(人種はどちらかというと階層の条件として出ているように見える)。主人公の行動にあんまり一貫性がなくみえるのは気になるけど、それも含めて階層社会とか競争社会のなかで切り刻まれる人間って感じで悲しくもよかった。アーミーハマーが「そんな長さのやつ吸ってる人いないだろ」ってぐらい長いコカイン的な粉をスニッフしてたとこで笑った。パーティのシーンで黒人だからラップできるだろ!って言われても素人がすぐできるわけもなくて(これスクリプトがないって事なのかな)、Nワードで場を盛り上げるところは痛々しい。

邦題の「ホワイト・ボイス」は主人公がみにつけた白人風のアクセント、というかシットコムのなにやってるかよくわからん白人サラリーマンみたいな、多分現実であんな話し方の人はそういないんだろうって感じの声で、不自然だと思ったら吹き替えだった。そこは本人がやって欲しかったかな…。→ここはヒップホップのサンプリングの手法を使ってるみたいな話を聞いた 台本に従う/即興で演技する的な要素は監督がヒップホップの人(らしい)のが影響してるのかな
デトロイトのラストドラゴンのセリフを使ったパフォーマンスよかった。
馬(のペニス)にこだわるのは黒人の位置とも重ねてるんだろうけどあのへんの絵としての馬鹿らしさはけっこう好き。時系列というか時間の進み方がちょいわかりにくいかも。
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